盆施餓鬼法行 : 年中行事

盆施餓鬼法行のご案内

盆施餓鬼法行 8月15日 11時より 大雄殿にて
1.「○○家先祖代々霊位」または「御戒名」を事務局へお申し込みください
2.御供養料1霊1万円
3.お申し込みは専用葉書かファックスでお願いします

盆施餓鬼供養とは

(1)盂蘭盆会(うらぼんえ)の始まり
釈尊のお弟子に神通力第一の目蓮尊者という方がおられた。ある時亡き母上の死後のことが心配になり、坐禅中に神通力を以て観法せられたところ、餓鬼道に落ちて見る影もなく痩せおとろえ飢渇の苦しみにあえぎ、骨と皮ばかりになって苦しんでおられた。尊者は大変驚かれて早速お水や食物をお供えしたが、これも口までもってゆくと火炎となって、かえって苦しみは前にもまして哀れな姿となった。 そこで目蓮尊者は早速釈尊にお救い下さいと懇願したところ釈尊は静かに尊者に向かい「孝心深いお前の心は良く分かる。しかし、如何に神通第一のお前であっても一人の力では救うことは出来ない。つまり衆僧の威神力による他はない。幸い七月十五日は衆僧自恣の日で大勢の僧侶が集まって心身を清める聖日だから、この日に十方の僧侶聖者に施しをすればその功徳によって母上を苦悩の世界から救うことが出来るのだ。そればかりでなく現世に生きている母の縁者一同の寿命も延び好運に恵まれるであろう。」とお教えいただいた。尊者は大変な喜びで、慳貪の心を捨て、清浄の心で数知れず集まった聖僧に出来得る限りのご供養を捧げ、その後に再び禅定に入り、神通眼で母の姿を観法してみたところ、今度は法悦安楽の天上界に救い上げられていた。この様にご先祖の方々の追善供養、いわゆる孝養のために始められたのが、この盂蘭盆会の始めであると伝えられている。

(2)施餓鬼会の始まり
釈尊のお弟子の中に阿難尊者という方がおられた。ある日、尊者が静処に安坐して禅定に入られた時、一人の餓鬼が現れて申すには、「尊者の身は三日の内に命終えて、しかも我が餓鬼界に生を受けなければならぬ。」これを聞いた尊者は顔面蒼白となって驚き、早速その餓鬼にたのんで、「その苦難よりのがれる方法はないか」と尋ねたところ餓鬼は「尊者が若しよく百千恒河沙の無数の餓鬼並びに、百千の婆羅門に無量の飲食を施し、また我が為に三宝を供養したならば、必ず自他共に天上の楽果に生ずることが出来るであろう」と答えた。これを聞いた尊者は本師釈尊にこの旨を申し上げたところ、釈尊は阿難尊者に施餓鬼供養の法をお授けになられ、「この法を修すれば、無量の餓鬼を飽満せしめ、天上界に生ぜしめることが出来る。また施主はその功徳によって、身は寿命延長、福徳無量何一つ不足がなくなるであろう」とご教示くだされた。尊者は直ちに授法にしたがい、この施餓鬼供養の法をつとめて一番最初にその利益をお受けになられたと伝えられているのが施餓鬼供養の始まりといわれている。

(3)活禅寺の盆施餓鬼供養について
活禅寺の施餓鬼会もこのような意味から、目蓮尊者の孝養より始められたといわれる盂蘭盆会の聖日に、阿難尊者授法の甘露門を始め諸経を読誦して会下一門の衆僧による三界万霊供養の「施餓鬼法」により、三界の迷苦に沈む餓鬼界の衆生がその苦しみより救われ、その喜びは供養者である施主のご先祖に回向され、またそのご先祖の喜びは施主、つまりその供養の縁につらなる現世の吾々に再び返照回向されて、自他平等絶対安楽の仏果を増長いただく開運の大法要であります。ご先祖様に日頃の報恩感謝の真心をあらわしましょう。

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